bandman@zooのリードボーカリスト(の筈)でありバンマス(の筈)の私、 「せくしぃCRAZY」さまが、限りなくプライベートな日記を赤裸々に綴ります。 ここは大人のページだから18歳未満禁止よん♪

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2006年11月05日(日)

愛する人へ [つれづれ]

祖母が亡くなった。
お別れは僕にとって30年目の、祖母にとっては85年目の秋だった。


肺がんになって早数年、延命治療一切無し、もちろん手術も抗がん剤も無し、それは本人が望んだこと。

がんと知っても今までと何も変わらず煙草を吸い、お酒を飲む、巨人が勝てば喜び、負ければ機嫌が悪かった。

全身に転移して再々入院したのがつい最近、痩せ細って食事すら出来なくなっても点滴すら拒む日々。
痛み止めでは治まらない苦痛に最後の最後まで耐え抜いた、並じゃない大正生まれの商売人だった。


土曜日の午後、突然にその知らせを聞いた。
覚悟は決まっていたので驚くことはなかった、むしろ痛みから開放されて良かったとさえ思った。

そこから今、この瞬間までの時間を振り返ると”あっという間”の一言につきる。
たくさんの人が何度も涙を流し、想い出話にふけり、お酒に酔い、形あるものは無くなり、誰もがいつもと同じ日常に帰っていく。
ただ一つ違うのはそこに”いた”人が今はもう”いない”という事だけなんだろう。



火葬場で釜に運び込まれる棺を見送る時、誰かが「おばぁちゃん!いややぁ」と叫んだ、少し離れたところからそれを聞いていた。

釜の扉が閉まったその瞬間、ずっと泣けない人間だと思っていたのに、涙が溢れてきた。
せめて顔はみせぬぞと皆に背を向けて壁に額を押しあてながら歯を食いしばったがもう駄目だった。

声をあげて号泣した。

最後の最後まで我慢していたのに、一度涙が溢れると暫くそれが止まることはなかった。

誰かと誰かが肩をポンと叩いて出て行く、しばらくそこから動けずにただ延々と涙を流し続けた。


控室にはいかず、一人表で気持ちを静め、泣いてる自分が可笑しくて少し笑った。
母が煙草を吸いに降りてきて散歩をしながら二人で祖母の想い出話をした。

いかに祖母が苦労をしてきたか、頑張ってお店を守ってきたか、気が強かったか・・・

いつも虚弱な母はとても気丈で、ついにはこの3日間、一度も涙を見せなかった。
母の胸に去来していたものはなんだったのだろうか?

いつの間にか父もやってきて、ベンチに腰掛け少しの間、沈黙を共有した。
木漏れ日は柔らかく、風は少し冷たく、色づきはじめる木々は物憂げだったが、それでも優しかった。優しい秋の夕暮れだった。

人はいつか死ぬ。
そんな当たり前の事を、当たり前のように感じていた。
今、目の前にいる愛しい人とも、いつかは離れ離れになる日がやってくるのだろう。
大切な友も、そして自分自身も。。。

永遠なんてきっとどこにも存在しなくて、必ず別れの時はやってくる、つまりはこういう事を「人生」と呼び、そして悲しんでくれたり涙してくれる人がいることがこの世に存在した「証」となるのだろう。。。

その声も、その笑顔も、全てが記憶の中でしか再生出来なくなり、その記憶ですら、時間とともに色褪せるのかもしれない。

でもきっとそれでいいのだと、思った。



最後に僕に回ってきたもの。
それは祖母が最後までつけていた指輪だった。
「僕でいいのか?」と問うたが皆が「お前が持っておけ」と言ってくれた。

祖母の財布には僕が小遣いをあげた時に同封したメモ書きのような簡単に感謝を述べた紙切れが大事にしまってあったらしい。



祖母が好きだった。

煙草を吸う祖母が好きだった。

お酒を飲む祖母が好きだった。

野球の話をする祖母が好きだった。

いつも気丈な祖母が好きだった。

父と母の生き形見に指輪を加えてこれからも全てずっと肌身離さずに持っています。


どうか、不器用な僕をこれからも見守っていて下さい。

おばぁちゃんありがとう。

Posted by せくしぃ at 14時56分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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せくしぃ

孤高の吟遊詩人、永遠の性少年
好きな言葉は「青春」
尊敬する人「スナフキン」
趣味「JAZZ・インテリア・放浪・スラング英会話・プチ写真家・読書読漫・スポーツ評論家・己コーディネート・様になるカフェ大人チックなBAR・京都徘徊」
将来なりたいもの「サムライ魂を持った外人」

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